ヒトの生命維持に必要な栄養素には、糖質・脂質・タンパク質があり、この3つを「三大栄養素」と呼びます。その中でも最も大切とされるのがタンパク質です。
タンパク質は、筋肉、臓器、肌、髪など体作りの材料となります。
今回は、タンパク質についての基礎知識を書きました。
タンパク質とは
タンパク質(英語:protein)とは、「多数のアミノ酸がペプチド結合によって結合した高分子化合物」と定義され、筋肉や臓器、皮膚、毛髪を構成します。タンパク質の原料となるアミノ酸は約20種類あり、このアミノ酸が約80個以上結合しているものがタンパク質です。
同じタンパク質から構成されているのに、筋肉や臓器の形や大きさが違うのは、アミノ酸の結合の組み合わせや結合する数がそれぞれ違うからです。
アミノ酸の種類
前述したようにヒトに必要なアミノ酸には20種類あり、体内で合成できるアミノ酸と体内で合成できないアミノ酸があります。体内で合成できないアミノ酸を「必須アミノ酸(EAA)」と呼び、飲食やサプリメントで摂らなけならないため意識して摂取しましょう。
必須アミノ酸
・バリン
・ロイシン
・イソロイシン
・トレオニン(スレオニン)
・メチオニン
・フェニルアラニン
・トリプトファン
・リジン(リシン)
・ヒスチジン
非必須アミノ酸
・グリシン
・アラニン
・アスパラギン
・グルタミン
・セリン
・システイン
・チロシン
・プロリン
・アスパラギン酸
・グルタミン酸
・アルギニン
タンパク質の種類と機能
摂取されたタンパク質は体内でアミノ酸に分解・吸収されます。吸収後、必要に応じたタンパク質に再合成され、それぞれの機能を果たします。
再合成されるタンパク質の種類には以下のものがあります。
・酵素タンパク質
生体内反応の触媒
・構造タンパク質
結合組織や細胞間などの構成成分
・収縮タンパク質
筋肉の収縮、細胞の運動に関与
・防御タンパク質
生体の防御反応に関与
・調整タンパク質
代謝調節に関与
・受容体タンパク質
情報の伝達
・輸送タンパク質
物質輸送に関与
・貯蔵タンパク質
栄養
摂取方法
厚生労働省による「日本人食事摂取基準2015」では、一日のタンパク質摂取目標が全体の13~20%とされ、推奨量は、男性60g、女性50gとなっています。これは体重1kgあたり約0.9gのタンパク質の摂取を意味します。
しかし、日頃からトレーニングやスポーツを行う人の場合、この量では足りません。体重1kgあたり2~3gのタンパク質を摂取しましょう。
タンパク質を多く含むものとして、肉や魚、卵があります。また、プロテインを上手に使ってタンパク質を摂取しましょう。
おさらい
[box03 title=""]タンパク質は3大栄養素の1つで体作りに大きな役割がある。
タンパク質は、アミノ酸に分解されてから必要に応じたタンパク質に再合成される。
必須アミノ酸と非必須アミノ酸があり、必須アミノ酸は体内で合成できない。
摂取量は、男性60g、女性50g
トレーニングをする人では体重1kgあたり2~3g
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まとめ
今回の記事では、タンパク質について基礎的なことを書きました。ご参考になればうれしいです。
下にプロテインサプリについての記事を掲載しますので良かったら見てみてください。